オーストリアの春の名物 「熊ネギ」
3月20日 朝から青空の広がる素晴らしい天気になりました。
お昼はカトリンのスペシャルランチ、美味しい暖かい野菜スープ+ダンフノードルを食べさせてもらって生き返り・・・
食後は林のなかに生えている「ベアラウフ」(熊ネギ)という野草を摘みに行きました。
Bärlauch ベアラウフ=Bär 熊 + lauch 長ネギ
つまり「熊ネギ」という意味だそうです。
野草摘み?なんだかとても風情があるけど、実はニンニクみたいな匂い。
日本語では「ギョウジャニンニク」に似たものということですが・・・
ニラにも似てるのかな?今の季節の名物だそうです。
話には聞いてたし、目には入ってたけど、sachanはまだ料理したことがありません。
丘の上まで散歩しながら、のんびり
林の散歩コースは、いつも畑の高台をひとまわりするところよりも、さらに後ろの丘の頂きを上がって行く、けっこう長い歩きです。
山のてっぺんをこちら側から入って、林の中を歩きながら のんびり「熊ネギ」摘みをして・・・向こう側へ抜けると、丘のてっぺんの平地は青空が高く大きく広がっていました。
3月11日の大震災のニュースから心配でたまらない日々。。。
日本では家族も友人も若い知りあいたちも、だんだんと落ち着いて腹をくくって暮らしている様子が、だんだんと細かいところが聞こえてくるようになりました。やはり時間の力が働いているのですね。
感謝感謝。
オーストリアでは、久しぶりに平和な時間を過ごした日曜日でした。
さて、いよいよ料理してみよう!
そして日曜日に摘んできた「熊ネギ」ちゃんの葉っぱを取り出して「実験料理」ランチ。
せっかくとってきた柔らかい葉っぱだから、新鮮なうちに使い切ってあげないとね・・・というのもあるけど、なにしろ匂いが強くて、ビニール袋二重にしてあったけど「早く使おう」という感じです。
・・・でも、どうやって使ったら良いの????
こちらオーストリアの友だちから教わったのは細かく刻んでチーズにまぜてパンに塗って食べる、サラダに入れるという「西洋料理系統」。
ネットで調べてみると…
たとえばフランスでは 「l’ail des ours 熊たちのニンニク」と呼ばれていて
「新石器時代から薬草として使われていたもので下痢にも便秘にも有効」(おおおお!)
「痩身効果もある」(それはまたウレシイ!)
「ビタミンたっぷりでサラダに入れたりヨーグルトにまぜると美味しい」
…. むむむむ でもレシピーとしてはオーストリアの人たちの利用法と同じ方向。
一方、北海道にお住まいの友だちから
「北海道ではラーメンに入れたり炒めにしたりするのよ」と教えていただきました。
「醤油漬け」「おひたし」「豚ばら肉といっしょに炒める」
「餃子」・・・!!!(美味しそう!)俄然イメージがわいてきたsachan☆
というわけで、手始めに 「餃子」・・・のはずが「肉団子」。
豚挽肉に干ししいたけのみじん切りと「熊ネギ」のみじん切り(けっこう入れました)
胡麻油、日本酒、塩ちょっと、しょうゆ、それと 春雨をゆでて細かく刻んだのを入れて、フライパンで小型ハンバーグみたいに焼いてみました。これを酢醤油で。
お腹がすいていたので、ついでに 卵+海老+「熊ネギ」のチャーハンも。
・・・ふふふふ まずまずの「実験料理」の滑り出しでしたヨ。
匂いが強いわりには、ニンニク味はあまり強くなくて良いね、というのが家で食べてみた感想でした。
醤油漬けにしておくと、少し辛味もおさまってくるということだし・・・
刻んで醤油漬けよりも 葉っぱをそのまま醤油漬けのほうがいいかな?とか、いろいろ考えながらも、わくわく試し中。
また採りにいきました!
お昼ご飯のあとは、残りを細かく刻んで醤油漬けの準備。
でも葉っぱが柔らかいから、全部刻んでも瓶の半分にもなりません。
そこで、また新しい葉っぱを取りに行って、散歩して、野草の花もとってきました♡ ・・・ここの山をひと回りすると、けっこう長い散歩。
木陰の陽当たりの良いところは もう〜これでもかというほど 見渡す限りに生えています。
手元に夢中になりすぎて 迷子になりそう。潮干狩りの子どもみたいですね・・・
さすがに夜は へとへとでしたが・・・
野草から力をもらうのは初めてです。自然の恵みに感謝。
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