コロナウイルス アイルランドも外出禁止です

アイルランドでも、ドイツやフランスやイギリスからは一歩遅れましたが、3月27日の夜中から、外出禁止になりました。

政府から、出かけても良い職業のリストが公表されて、そういう仕事以外の人は全員自宅にいなければいけません。

例えば医療関係とかソーシャルワーカー、通信に関わる人、農業や牧畜の人、そのような仕事に必要な物資を製造したり運搬する人は出かけても良い。

それ以外の人は運動に出かけても良いけど自宅から2km以内。
食料品や薬は買いに出てもよい。

品切れというような状態はありません。デリバリーで注文する品物はちゃんと配達されます。

イースターが近づいているけれども教会のミサもお休み、学校もずっと休み 社会全体がシャットダウン中。
政府は失業した人たちに週に350ユーロを補償します。

いつも、村のそばにあるダム湖の周りの遊歩道を一周8km 友だちと週に2回ぐらい歩きに行っているけど、家から村まで2kmほどなので、これも行けなくなりました。自宅付近で「ちまちま」運動です。

これから少なくともイースター(4月12日)までこの状態が続く見込みで、そこから後のことは見直して決めるとのことです。政府は毎日感染者数、死亡者数、対策の詳細などの情報を周知しています。

右がアイルランド レオ・ヴァラッカー首相です。
左の人は手話通訳者です。
ヴァラッカー首相 地元の友だちのあいだで評判が良いです。

アイルランド政府がスマホで見られる地図のサイトを作りました。
自宅から2kmの範囲は、どこまでなのかが一目でわかります。


外出禁止令が出る2週間ぐらい前から、もう危ない、友だちと一緒に歩くのはやめておこうということになっていたので、いよいよ外出禁止になって「はー、やっと来ましたか」と皆 準備万端でした。
(普段も、たとえば雪が降ったりすると10日ぐらい出られなくなるときもあるので、もう慣れているしね)

外出禁止になる前は、街を歩いていても2m以上のsocial distancing(他の人とのあいだに距離をとること)を呼びかけていました。

それでも家族連れや友だちどうしのグループで、山歩きに来る人たちが地元にどっと押しかけてきていたので、はっきり言って地元では顰蹙でした。

若い元気な人たちや家族連れがウイルスを持ち運んできて蔓延させてしまったら、年寄りの多い&病院の遠い&普段でさえも救急車が足りない地元では危険極まりない!

普段の日曜日はサイクリストや山歩きをする人たちがパブにあふれて村のカフェも満員で、むしろ歓迎なのですが、日曜に村へ行ったら誰もいないゴーストヴィレッジで正直ちょっとほっとしています。

村のパブ いつもならば週末はご飯を食べに立ち寄る人たちであふれていますが、駐車場もクローズになって、静まり返っています。

外出禁止でも食料品を買いに行くのは大丈夫なので、どうしても必要なときだけひとりで行きます。

スーパーでも厳しいsocial distancing対策をやっていて、入場制限しています。

2m間隔で並んで 少人数だけ入場できます。入り口でアルコールスプレーで手を消毒して使い捨て手袋を配っています。買い占めとかは目撃しませんでした。

お年寄りは係の人が案内して、行列せずに入れるようにしています。
レジでも並ばないよう、交通整理する係が配置されています。



地元の村の薬局や郵便局、コンビニも、店内に入るのは ひとりだけ。
支払いはコンタクトレスのカードだけです。

昨日は村の薬局へ連れ合いと自分の薬をとりに行ったら、アルコールのスプレーや使い捨て手袋も豊富にあったので、少し買ってきました。

村の教会も閉まっています。

ざっと、こんな具合ですが、アイルランドの人たちはすごく落ち着いていると思います。
すごくおかしくて笑っちゃうビデオ、元気の出る詩や歌、そういうのをWhatsApとかメッセンジャーで送りあったりして、おばちゃん友だち同士、コンタクトを保っています。
家で料理して、適度に運動して、元気でいなくちゃね。

今朝はベルリン在住のドイツ人の友だちThomasと電話で話しましたが、落ち着いて暮らしていて仕事はテレワーク 食品店は全部開いていて何でも手に入るので問題ない、しかしこの状況はまだまだ続くだろうと話していました。
フランスの友だちとも連絡をとりあっています。

アイルランドのコロナウイルス対応日本のみなさま どうぞくれぐれも自衛してください。

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