アイルランドの冬 暖炉で燃すものは…

アイルランドの冬は、雪はあまり降りませんが、雨の日が多くて、やっぱり寒いです。スイッチひとつでつけられるセントラルヒーティングもあるけれども燃料が高いので、薪のストーブと両方使います。

 そういえばアイルランドへ引っ越してきたときは、暖房をつける仕組みがわからなくて、まごまごしてしまいました。
 ボイラーの燃料も注文して、庭にあるタンクに入れに来てもらうのです。
 その話は、こちらから見られます。

 寒い朝とか夕方に暖炉を燃すと、炎の色が目にも暖かくて、とっても気持ちが良いです。

 またいつものように、電話で頼んでおいたので、パットさんが薪を配達してくれました。今回はピートも頼みました。
外に置いておくと濡れてしまうのでガレージにしまいます。

薪は樺の木

よっこらしょ!!

 薪は、シルバービーチとレッドビーチ という、2つの種類の木が混じっています。
 ちゃんと乾燥させた木を、燃やす長さに切ったものを、持って来てくれます。あとは保存しておいて、少しずつ家のなかに運んで使います。
 樺(カバ)の木は、硬くて、しっかりしているので、燃やすとき良い感じです。

「寒い冬 まだ続くよねえ….」
と少ししょんぼりしていたら
「Yessssss!!! うっしゃあーーー!寒さ大歓迎!商売繁盛だよっっっ」
と元気いっぱい、笑顔のパットさんでした。

寒さ大歓迎だよと笑顔のパットさん。 photo by sachan.

ピートとは

 ピート peat とは、泥炭。ターフ turf とも呼びます。木の薪といっしょに燃やします。「カヴァンでとれた、質の良いピートだよ!」

泥炭。気温の低い涼しい気候の沼地で、植物の遺骸が十分分解されずに堆積して、濃縮されただけの状態で形成される。

泥炭(ピート)とは。wikipedia

アイルランドの西のほうの地方をドライブしていると、地面を掘って、四角く切りそろえて、乾かしてあるのが見られます(これは西海岸のゴールウェイ県で撮った写真)。

 ゆっくり燃えて長持ちするし、安価なので、アイルランドでは昔からよく使われていました。修道院のシスターたちも集めていた(これ重労働ですよ!)

カイルモア修道院に展示されてあった 昔のシスターたち 

とろとろ燃える暖炉

夜、暖炉にピートをくべると、独特な草の燃えるような香り
すうーっと引き込まれていきそうな炎です。

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