フランスの田舎の家のおうちご飯

フランスの東のほうの、フランシュコンテ地方 ブザンソンへ。
何十年も昔の学生の頃、留学した「第二の故郷」です。
懐かしくて、ときどき友だちに会いに行きます。 

あまり観光で行かないような地方ですが、昔ながらの土の匂いのする田舎の暮らしが残っていて、大好きなところです。

ブザンソンから30分ほど離れた田舎の友だちの家を訪ねて、おうちご飯をごちそうになりました。

フランシュコンテ地方は第二の故郷

ブザンソンの街は、フランスでも観光であまり行かないところです。
スイスの国境に近く、電車ならパリから直通のTGVジュネーブ行きが通っています。

北へ行けばアルザス地方、南へ1時間ぐらいドライブすると、ブルゴーニュ地方です。
以前はドイツのフランクフルトから車でブザンソンへ行き、そこからブルゴーニュのワインめぐりをしたことも何度もありました。

そんな通い慣れたフランシュコンテの、田舎の様子をご紹介しますね!

ブザンソン(Besançon)から、スイスとの国境に近いポンタリエ(Pontarlier)方面へドライブです。

田舎のお家へ

7月22日 日曜日、友人の住む村へご飯にお呼ばれしました。

ブザンソンの街から30分ぐらいのドライブです。
途中は高原が連なり、夏もわりあい涼しいところです。
牧草地が広がっています。

このあたりは肉牛と乳牛がたくさん。
美味しいコンテというチーズの名産地です。

大きなテーブルを囲んで昔ながらのおうちご飯

友だちの家は、昔からの農家の大家族。
ランチは、兄さん夫婦、お姉さんふたり、弟さんが一緒に、キッチンの大きなテーブルを囲んで、とても賑やかでした。
いつも友だちのマルチーヌさんの手料理で、最高に美味しいおうちご飯です。

この日のオードブルは白身の魚のムース。
庭の赤いフルーツ グロゼイユが添えてありました。
グロゼイユの野性味あふれる甘酸っぱさが、とてもよく合います。

メインは鴨の肉。
庭の畑で獲れたばかりの柔らかいインゲンのソテーを添えて。

野菜は家族全員のぶんが、大皿で「ど〜ん!」と出されます。
何回もおかわりしてしまう美味しさです。

お腹がいっぱい!庭を散歩

食事のあとも、コーヒーを飲みながら、のんびりとおしゃべりが続きます。
少し気分転換に、キッチンのドアを出て、裏に広がっている庭を散歩させてもらいました。

夏の庭は、いろいろな植物が花をつけて、華やかです。
夏草が勢い良くて「雨が多くて手入れができなかった」とのことで、草ぼうぼうになってしまったそうです。

庭がずうっと大きく広がって、向こうのほうに、昔は伯母さんが住んでいたけど、今は誰も住んでいない家があります。
そちらは野菜の畑になっています。

本格的な家庭菜園です。
サラダ菜とか、いんげんとか、長ネギとか いろいろ。

ランチに食べたインゲンやグロゼイユの実も、たくさんできていました。

ウサギもいましたよ。

再びランチにおじゃましました

数日後、マルチーヌさんが
「今日は元の同僚をランチに招待したので、sachanたちもいらっしゃい」
と呼んでくれました。

庭で獲れたやわらかい豆がつけあわせ。
こってりした豚肉がメインです。

デザートは手作りのアプリコットタルト。
直径40cmぐらいある大きなタルトを皆んなで分けて、ぺろりと平らげてしまいました。

いつまでも元気で!

もう何十年もの、おつきあい。
いつもご馳走になるばかりですが、フランシュコンテへ行くたびに会いに行くのが楽しみな家族です。

フランスの田舎の夏の、鮮やかな色と素朴な美味しさの野菜いっぱいなご飯に癒されます。
また次に会う日まで、どうぞ元気で!

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